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社長コラム

更新日 2021.03.15

東北大学・川島隆太教授 / サントリーサンゴリアス・(前・明治大学ラグビー部主将)箸本龍雅選手 / 前・明治大学ラグビー部メンタルトレーナー栄木 対談

対談テーマ:「整える生活」がもたらしたもの

今回は、東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授とサントリーサンゴリアス(前・明治大学ラグビー部主将)箸本龍雅選手に、オンラインにてインタビューをさせていただきました。

将来、ラグビー日本代表の期待がかかる箸本選手の「日常生活」に迫りたいと思います

ーーーー

栄木:
ー 箸本選手は、選手としてもキャプテンとしても明治大学ラグビー部の「核」となる存在でした。
 そんな箸本選手が普段から心掛けていたことは何ですか?


箸本:
そうですね、大学4年で自分が主将だった時、「朝の目覚め」を意識していて早く寝ることを心掛けていました。
目覚めがよいと朝から活動しようという気分になり、その日の調子も良いという実感がありました。
反対に、目覚めが悪いと1日のパフォーマンスも良くないという実感もありました。


また、今日一日「自分が決めたことをやる」ということも意識していました。
試合に勝とうが負けようが、自分が決めたことをやり続けることで、ブレにくいメンタルになると思ったからです。


シーズンが始まってからは、早く寝て早く起きて、
前の晩に「明日は何をやるかを決める」というルーティンを特に意識して実践しました。

メンタルトレーナーの栄木さんと話して、こういうところを意識して生活しました。
睡眠のことも栄木さんからアドバイスでした。


栄木:
ー 「時間の使い方」の話になった時、そのような話になりましたね。
 ところで、箸本選手は「整理整頓」も意識されていましたよね。「整理整頓とパフォーマンス」はどのような関係があるのですか?



箸本:
最初は強制でも「自分が決めたことはやる」ことの一つとして「整理整頓」をしていましたが、
習慣になったらチームのために何かやっているという実感がありました。

また、整理整頓をやっていると、気持ちが良くなり自分の心が晴れる感じがしました。

メンタル的にも余裕が出る…という実感はありました。

理整頓のうちの一つができたら、次は「ゴミ拾い」をやろう…、他人が気づいていないことをやろう…、とやることも増えていきました。

そのような日常を心がけているうちに、
「仲間は、どういうメンタルでプレーしているのだろう」
と、周りの気持ちを考えたうえでプレーするようになりました。

4年生の最後の方は、キャプテンとして、チームとしてのあり方を探すのではなく、その人その人に合ったアプローチの仕方を探しました。

これも元をたどれば、「自分が決めたことをやる」ということを通して身に着けたことと感じています。


川島:
今、箸本選手が言ってくれたことは、「脳にとってどういう影響がある?」というと、

「毎日続けることができたという事実」が大事になってきます。

箸本選手がルーティンを守って実直に実行したことが素晴らしいと思います。
わかっていてもできないことは多々あります。

身近な生活での決め事を毎日繰り返してやる。そして、振り返る。
「あ、自分はできる」という自信を得ると、
生活習慣、練習でも「自分にとって一番良い」と思うルーティンを考えて作って、一段も二段も高みに行けます。

「続けること」は大事です。

たとえ「プロ」であろうと人は弱い生き物なので。
どうしても「自分を許す」ということがあります。
そこでルーティンをやめることは絶対に起きます。

でも生活習慣の中で毎日くり返し行っていると、
それをやらないと気持ち悪くなって、やめられなくなります。
悪いルーティンもありますが(笑)

弱い自分を補う。
自分に負けないためには、同じことをきちっと繰り返す経験が大事です。

大学生からトップリーグへと、一段上に行くと、今のルーティンでは必ずしもうまくいかないこともあります。
ただ、自分ならではのルーティンを作ってもらいたいです。
しっくりくるものを続けてもらいたいです。



栄木:
ー ありがとうございます。
今、「スマホ脳」という本などでも取り上げられている通り、スマホとの距離の保ち方が問題になっていますが、箸本選手はシーズン途中からスマホにもあまり触らなくなりましたよね。

箸本:
スマホに触らない効果として、早寝早起きの良い睡眠につながったと思っています。
スマホは人間の生活にとっていい部分あるけど、邪魔している部分もあることを実感しました。
いい睡眠をとるために、いかに時間をつぶすか?
スマホさわらないためのツールとして、読書を実践しました。  
結果として、いろんな知識増えていき、いい連鎖が起きたと思います。


川島:
まさに私が言いたいことを箸本選手は実践してくれている感じがします。

全国の小中学生に聞かせてあげたいくらいです(笑)

スマホに触りすぎると、脳に抑制がかかり、脳が老化を起こします。
「自ら何かをしよう」という気持ちが起きにくくなります。
さらには「うつ」っぽくなり、「自己中心的」になりやすい…ということもわかってきています。

一方、「読書」はワーキングメモリーそのものを鍛え、様々な効果があり、脳の発達を促します。
それをチームメイト全員ができたら素晴らしいですね。

ーーーーーーーーー
【編集後記】
「規則正しい生活」「自分が決めたことをやる」「整理整頓」
競技でのパフォーマンスとは一見関係なさそうに見えますが、
川島教授の仰っていたとおり「整える生活」と「パフォーマンス」は、脳科学的にも相関があることがわかりました。

「整える生活」をしている人が全員トップアスリートになれる訳ではありませんが、
「整える生活」をしていない人が、長くトップアスリートではいられないこともまたうなずけます。

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