よく、「今ここに目を向ける」「今、この瞬間を大切に」という言葉を耳にします。
なぜならその方が、雑念が振り払われ、集中力が増すからです。
しかし、頭ではわかっていても、どうしても様々な雑念が頭の中に入ってきて、
「心ここにあらず」となり、1つの物事に集中できない…ということはありませんか?
スマホなど、身近に気を逸らすものがあればなおさらです。
そして、今日も結局先延ばし…。
◆今日の質問
「この負のサイクルから抜け出すにはどうしたら良いのか?」
◇解説
筆者自身、最近つくづく実感していることがあります。
それは、
1.「あるもの」に目を向ける
2.「できていること」に目を向ける
3.感謝する
このサイクルを1日の中で何回も心の中で想うことによって、「今、この瞬間」に立ち返れる気がするのです。
それもそのはず。
「あるもの」「できていること」とは、「今、そのもの」であり、
「ないもの」「できていないこと」とは、「今、存在しないこと」だからです。
ないものねだりをしたり、
満たされていないことを嘆いたり、
他人のできていないところに目を向け不平不満を言ったりすることは、
「今、存在しないこと」を想い浮かべることになります。
だから、「心ここにあらず」になるわけです。
一方、
「欠けていること・足りないことに目を向けてきたからこそ、人類は進歩してきたし、人は努力もできるのではないか?」という考えも理解できます。
ただ、ここで申し上げたいのは、
「あるもの・できていることに目を向ける・感謝する」ことで、
「今、この瞬間」に立ち返ることができ、雑念が入らず集中力が増すので、
結果としてパフォーマンスが上がり、成果にもつながりやすい…ということです。
「欲望」と「今、この瞬間」は決して相反することではなく、むしろ相乗効果を生み出します。
また、欲望を悪い方向ではなく、良い方向に持っていくこともできます。
少なくとも筆者は、それを実感しています。
たった一つの「心のあり方」で、見える世界はいかようにも変わります。
そして、心のあり方は、誰からの制約も受けません。
どう思うか、どう考えるか、どう捉えるかは、その人の自由です。
であるならば、自分が納得するような心の術を身に着けたいものです。