2020-2021ラグビートップリーグは、Panasonicの優勝で幕を閉じました。
今回、注目の的になったのは福岡堅樹選手でしょう。
筆者は、いちラグビーファンとして、筑波大学1年(今から約10年前)の時から福岡選手を見てきました。
その時から、ボールを持ってから抜け出すスピードは半端ないものでした。
ただ10年前は、ここまで日本を代表選手になるとは思っていませんでした。
他にもセンスや体格に優れた選手は多くいたからです。
何が福岡選手を大きく飛躍させたのでしょう?
筆者が福岡選手で記憶に残っているエピソードが1つあります。
5~6年前の時に見た映像ですが、当時のチームメイトが福岡選手をこう揶揄していました。
「福岡は付き合いが悪い。みんなで飲みに行く時もアイツは来ない。(笑)」
福岡選手が本当に付き合いが悪い人とは思いません。
ただ、この時筆者が思ったのが、「福岡選手は、目的思考で動いているな」ということです。
目的思考とは、目的(最終ゴール)から逆算して、それに見合った行動をする(手段を取る)。
反対に、目的を達成するための手段とならないような手段は極力取らない…というものです。
医師の道を選んだのも、彼の目的思考がそうさせたのでしょう。
福岡選手自身が描いている人生の目的がはっきりとあるのだと思います。
このように言うと、
「行き当たりばったりの人生はダメなのか?」
「風に身を任せて生きていくのはいけないことなのか?」
という意見も聞かれそうですが、決していけないとは思いません。
人生は十人十色。
どんな生き方もその人の選択であり、他人からとかく評価されるものではありません。
最終的には、自分の人生に納得できるかどうかが大切だと思います。
そして、人生とは「今日一日」のことでもあります。
1日1ページ、それが毎日であり、人生でもあります。
◆今日の質問
「今日一日、後悔のない人生を送ることができたか?」
◇解説
福岡選手なら、胸を張って「Yes」と答えると思います。
一方、筆者は、これまでの人生負け越していたように感じます。
上記の問いに対して「No」だった日の方が多かったように思います。
人生の目標や生きがいも見いだせなかった頃、自暴自棄になることもありましたが、
「人生に後悔したくない」「自分には負けたくない」という思いが自らを奮い立たせました。
「まずは今日一日後悔のないように過ごす。」
風に身を任せて生きようと、
好きなことで生きていこうと、
大きなビジョンを掲げていきようと、
この部分だけは、自分らしい人生を送るためには共通しているように感じます。