読者のみなさまで、
「心に余裕がない」
「なんだかせわしない」
「焦りの気持ちが消えない」
とお困りの方はいらっしゃいませんか?
今回のコラムではそんな悩みを解消するためのヒントをお届けします。
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筆者、つい先日「情報の断捨離」を行いました。
PCのデスクトップのデータからクラウドに保存されているデータまで、片っ端から消去しました。
また、書籍や衣類の断捨離も行いました。
すると、身も心も軽くなった気持ちになりました。
現代は、「余裕がない」「忙しい」「焦りや不安を常を感じる」と悩まれている方が多いように感じます。
それはなぜでしょうか?
思うに「実際に忙しい」ということもあるかもしれませんが、
それ以上に「頭の中の容量がいっぱいで、心に余裕がない」というケースの方が多いように感じます。
幸か不幸か、「容量を溜め込んでおくデバイス」はどんどん大きくなっています。
例えば、「USBメモリー」1つとっても、10年前は「512MB」でも十分でしたが、
今や64GB・128GBなんて当たり前です。
だから、とりあえずどんどん情報を溜め込むことができます。
しかし、人間の脳はそうはいきません。
太古の時代と比べてスペックはさほど変わらないそうです。
ですが、私たちは過去とは比にならないくらい、一日のうちに多くの情報を取り入れては消費をしたり溜め込んだりしています。
なので、頭の中の容量がすぐにいっぱいになるのは当然です。
ですが、それをうまく捨てられずに抱え込むことで様々な弊害が生じてしまいます。
頭の中が容量オーバーになる弊害は何でしょうか?
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欲する
↓
得る
↓
失う不安
↓
手離さない
↓
抱え込む
↓
余裕がなくなる
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結果、他人からの依頼を「ストレス」に感じてしまったり、
ちょっとした依頼を忘れてしまったり、
困難で長期的な課題を後回しにしてしまったり、
など、自身のパフォーマンスに悪影響を与えてしまいます。
一方で、
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得る
↓
手離す / 捨てる / 任せる
↓
抱え込まない
↓
余裕がある
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と「得たら手離す」というサイクルをグルグル回していれば、
自らを苦しめることはありません。
それどころか、捨ててみることで本質が見えてきたり、
今まで見つからなかったものが見つかったりすることもあります。
さらに心に「余裕」ができるので、素早く行動に移せすぐ済ますこともできます。
つまり、いいことだらけです。
◆今日の質問
「何を捨てるか?」
◇解説
「捨てる」という行為は、シンプルですが簡単ではありません。
なぜかというと、「捨てる」「手離す」という行為は、
突き詰めると「執着心」「エゴ」という、人間の根源的な部分と密接に関係しているからです。
「欲求」「エゴ」「執着心」があるから人は生きていける一方で、
「捨てる」「手離す」「与える」という行動を取り入れることで、
うまく心のバランス(中庸の感覚)を持って過ごすことができます。
「情報の断捨離」が改めてそれを教えてくれたように思います。