【第64号】新入社員研修

筆者、このコラムを書いているのと並行して「新入社員研修」の資料を作っています。

独立してから、新入社員向けの研修をいくつか担当させていただくようになりました。

昔の筆者を知る人からしたら想像もつかないことと思います。
いかんせん、新入社員の頃「不真面目キャラ」で通っていた輩が、
「社会人のマナー」を教えるなんてありえないことだからです…。

自身も、新入社員研修にあまり良い想い出はありませんでした。
「新入社員とはこうあるべき」と“上から目線”で話してくる講師に嫌気がさしたり、
名刺の渡し方や、座る場(上座・下座)などのマナーが「型にはめられる感じ」がして、息苦しさを覚えていました。

現場に配属された1年目も「わきまえない新入社員」として、先輩方々から“厄介者扱い”されたものです。

ただ、筆者はすべての話に耳を塞いでいたわけではありません。
こちらの心情を考えずに、一方的に話し手の価値観を押し付けてくるような関わり方に対して心理的な抵抗を覚えていたわけです。

例えるならば、炎天下の中、朝礼での校長先生の訓示…。
大事な話をしていたのかもしれませんが、苦痛だった記憶しかありません。

社会人になって20年以上経ちますが、
未だに仕事に関しては分からないことだらけで、仕事の奥深さ、難しさ、悩ましさを感じています。

ただし、一つだけ確信をもって言えることがあります。

それは、すべての仕事は「人」が相手である以上、「人間の心」を対象としていることです。
たとえ機械やPC画面に向かって仕事をしているとしても、その向こうにあるのは「人」であり「顧客」です。
時代は変わっても、不変の真理です。

だからこそ、「相手の心の動き(心情)を感じられるかどうか」が、
社会人として生きていく上でのカギを握っていると言えます。
つまり、「相手(顧客)視点」に立てるかどうかです。

筆者がもし「働く」ことをしていなかったら、
今よりも、自分中心的な人間になっていたに違いありません。
社会人になったからこそ、相手(顧客)の立場を考える視点が身に着いたと思います。

先日、「栄木さんは、新入社員目線になって話をしてくれるからまたお願いしたい」とお客様から言っていただけました。

ありがたいことです。

たとえば、「社会人マナー」も、”決まり” “こうしなさい” “常識です”と伝えるのではなく、
“相手の心を想像したとき、こうしてもらえると嬉しい対応ってなんだろう”と想像してもらえれば受け入れられるものです。
そこに絶対的な正解はなく、一人ひとりが他人との関係性について考えるきっかけになったらいいな…と思っています。

スマホすら持っていない、ガラパゴスな筆者ではありますが、
時代は変われど、“人として変わらぬ何か”を未来ある若者に伝えていけたらと思います。

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