朝起きるのがめんどう…
人と会うのがめんどう…
連絡するのがめんどう…
どこか行くのがめんどう…
仕事をするのがめんどう…
職場に行くのがめんどう…
準備するのがめんどう…
料理を作るのがめんどう…
片付けるのがめんどう…
自分で何かをするのがめんどう…
「めんどう」と思わない瞬間がないくらい、
私たちは「めんどう」という感情を毎日向き合っています。
地球上約79億人が毎日そう思っているわけですから、そのエネルギーは半端ないものです。
「少しでもこの『めんどうごと』から解放されたい」
この毎日向き合っている「めんどう」という感情が文明を発達させてきました。
地図がカーナビになり、
手紙が電話、電話がメール・SNSになり、
二層式洗濯機が全自動洗濯機になり、
コンビニが発達し…、
これはもう、枚挙に暇がありません。
産業革命では、機械が「めんどう」を買って出てくれました。
IT革命では、ITが「めんどう」を買って出てくれました。
今度は、AIが私たちの「めんどう」を買ってくれようとしています。
「レコメンド機能」で、自ら探しに行かなくても欲しい商品が手に入ります。
「ねぇ、〇〇」と機械に向かってつぶやけば、必要な情報を持ってきてくれます。
その先の未来は、何が人間の「めんどう」を買って出るのでしょう。
一方で、「めんどう」を避ければ避けるほど、
何をするにつけ「めんどう」に思うようになり、
やがて、自分ではめんどうなことは何もできない人になってしまいます。
何をするにつけ「めんどうな人」になると、
周囲からすれば「めんどうくさい人」になります。
基本、「動かない人」だからです。
「めんどうな人」に何かお願いをしても、
「なんで自分がやらなくちゃいけないのか」と「いやな顔」をします。
(自分がトクになりそうなことに対しては動きますが…)
こちらも「いやな思い」はしたくないので、「めんどうくさい人」にはなるべく関わりません。
すると、ますます人間関係がめんどうに感じてしまうという、悪循環になります。
文明の発達で、さまざまなことが時間短縮(時短)になりました。
ですが、「めんどうな人」は、「めんどうくさいな~」「やりたくないな~」と思う時間がとてもながく、
何か一つ手をつけるまでに時間がかかります。
なので、結局差し引き「ゼロ」です。
それどころか、「いやな気持ちになる」という点では、むしろ「マイナス」です。
そう考えると、一人ひとりがいつもより少しだけ、
「めんどうごとを買って出てみる」
「誰かのめんどうを見る」
ただそれだけでも、すべての物事が好転していくように思います。
めんどうごとを片付けることができる人は、
様々な問題に対しても片付け上手だったりします。