【第70号】「すべての悩みは対人関係の悩みである」って本当?【第1回 / 全3回】

「すべての悩みは対人関係の悩みである」

こう言ったのは、「嫌われる勇気」の著者として有名な心理学者アドラー博士です。

衣食住に困らなくなった近代工業社会において、「対人関係」こそが悩みの要因になるというものです。

確かに、ここ最近問題になっている職場における「メンタル不調」の原因についても、
「対人関係」によるものが多くの割合を占めます。

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1907/10/news092.html

他人の評価に振り回され悩む、
他人から心無い一言を言われ、悲しい思いをする、
騙される、いじめに遭い辛い思いをする…などの悩みは、
確かに「対人関係」に起因するものです。

一方、このような「被害者的な視点」だけではなく、
他人と比べては、劣等感や憎しみ、嫉妬心を抱いたりするなど、
「ネガティブ感情」というのは「人間」に対して抱くものです。
これも「対人関係」から来る悩みです。

「いやいや、人間の悩みには、お金や病気や容姿の悩みだってありますよ」

ということも言われそうですが、
これらの悩みも、元を辿ると「対人関係」に起因することもあります。
例えば、人間関係が嫌で会社を辞めたら、なかなか就職先が見つからず生活に困る…とか、
「病」についても「ストレス」が要因で生じるものが増えています。
ストレスの原因の多くは取りも直さず「対人関係」にあります。
「容姿」の悩みにしても、評価する人がいなければ、悩む必要はありません。
容姿を評価する人がいるから思い悩んだりするもの。これも「対人関係」です。

こう申し上げると、「あぁ、確かにアドラーさんの言う通りだな…」と思う方も多いのでしょうか。

ところが、「幸せ(ハピネス)」という観点から、この常識を覆すような研究結果が明らかになりました。

「人間関係の悩みって実はちっぽけなものなんだよ」と言われたら、にわかに信じがたいですよね。

「人間関係」の悩みは、人の「幸せ(ハピネス)」に対して、10%しか影響を与えないというのです。

「え、そんなの有り得ないでしょ?」と思われるかもしれません。

ですが、迷信でもなんでもなく、科学的なデータがそれを示しているのです。

その研究とはいったいどんなものなんでしょうか?(次号に続く)

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