【第78号】「車の盗難」からの教訓

2019年8月24日。
筆者、車の盗難に遭いました。
朝目が覚めると、自宅の駐車場から忽然と車が姿を消していました。
車で家族旅行に行く前日のことでした。
これは夢ではないか…と思いましたが、どうやら夢ではありません。

新車として購入してから3年も経っておらず、走行距離も30,000km弱。
今まで購入した車の中でも最も奮発した車でした。
残ったのは、車のローンのみ。

盗難に遭った時、色んな方が心配の声、同情の声をかけてくれました。
声のかけ方は様々で、普段その人が何に関心を寄せ、何を考えているかが垣間見えました。

一番多かったのは、「保険は下りるの?」という声かけでした。
良くも悪くも、多くの人は「金銭」「損得」への関心が高い…ということをうかがい知ることができました。

私自身、「今回の盗難は、自分の人生においてどんな意味があったのだろう?」と自問自答していたとき、

ある方から、こんな一言を言われました。


「栄木さん、おめでとうございます」

普通に考えたら、「は、何言っているんですか?」となるところですが、
筆者にとっては、「ハッと」させられる一言でした。

「金銭」「目先の損得」という視点からしたら今回の盗難は大損ですし、
損得勘定すればこの分を取り返すのにいくら稼いで…そのためには…という思考になります。

一方、自分が「得ることばかり考える」「優越感に浸る」「見栄を張る」「驕りたかぶる」という心を手離し、「一皮むけるという点では、とても意義のある出来事でした。

目先の損得では大損でも、
人生全般で考えたときは、得になるような出来事です。

その方は、きっとそういう意味で「おめでとう」言われたのだと思います。

3年経った今も、この人生教訓は生きています。
自分の悪癖が出そうになった時、この出来事に立ち返ることができます。
だから、我を見失わずに済んでいます。

自分の心に「驕り」「見栄」「囚われの心」が入り込んでいないか?
と自分を戒めることは大事です。

ただし、自身の変化は、他人から指摘してもらわないと気づかないこともあります。
耳に痛いかもしれませんが、他人からのフィードバックは自身を健全に保つ薬になります。

「良薬口に苦し」

車を失って「おめでとう」と言われたのは、筆者にとっては最大の良薬でした。

 

追伸:1年半後、警察から「犯人(窃盗団)が捕まりました」の一報が入ってきました。
損害賠償金でも戻ってくるのかと一瞬期待した筆者。
「それは難しいですねー」の一言。
「知らぬが仏」でした…。

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