【第80号】消費する脳・味わう脳

読者のみなさまで、
「やらないことで〇〇になったらどうしよう(不安)」
「あれもこれもやらなくちゃ(焦り)」
「心に余裕がない、時間がない…(余裕のなさ)」と頭の中がいっぱいになることはありませんか?

程度の差こそあれ、今、現代に生きる多くの人が抱えている悩みでもあります。

筆者もその一人で、自覚症状もあります。
一つひとつ早く済ませてスッキリさせよう!と思い、
メールチェックやSNSのチェックをするのですが、
すべて済ませても「また次の連絡が来ているのではないか…」と思うと、
またすぐメールチェックしてしまうことも。

一方、「その日にやる」と決めた重要な仕事は、
「重要」だと思いつつもすぐに答えが出るものではないので、
PC画面の前で頭を悩ませてしまうことも。
行き詰まりを感じると、気分転換にYouTubeやネットサーフィン・簡単な仕事につい逃げてしまいます。
こうして、重要な仕事が先送りに…。

これでも前よりはだいぶマシにはなりましたが、
依然としてこのような「負のサイクル」を回ってしまうこともあります。

ただ実は私たちは、本当に余裕がないのではありません。

脳が「消費モード」になっているだけです。

「消費モード」とは、
時間や心の「隙間」を少しでも埋め合わせたい…
手持ちぶさた(暇)であることが耐えられない…
一つでも多く、誰よりも少しでも前に進んでいたい…
といった脳の状態です。

なので、次から次への新しいモノや情報を欲していきます。
今や、人間関係すら「消費する時代」に入っているかもしれません。

筆者、最近テレビを見ないのですが、サウナなどに行って、ついているテレビを見ると、
「煽り」がハンパないように感じます。
食への煽り、不安への煽り、ポイントへの煽り、娯楽への煽り…
これだけ煽られたら、当然「消費モード」の脳も反応します。

そして、今はいつでもどこでもすぐ簡単に消費できてしまいます。
すると「消費する脳」は、すぐにまたご褒美を欲しがります。

一方で「消費する脳」は飽きっぽく、中長期的にじっくり何かに取り組むことが苦手です。
つまり、「じっくり考えること」ことが苦手で、
「つい何かに反応して」しまいます。

筆者自身、そこに気づいてから、意図的に「味わう脳」を使うよう心がけています。

それは、
・「今日一日、やることは決して多くはない」という心の持ちよう
・あえて手書きをしてみる
・食事は味わいながら食べる
・テレビは見ない
・情報にはなるべく触れない
・あえて各駅停車に乗ってみる
・駅構内ではエスカレーターでなく、階段を使う
・スマホは持たない(←前からですが…)
などです。

最初は、「周りが知っていて、自分だけ知らないことへの不安」や、
「みんながこうしているのに自分だけが違うことをしているという不安」も多少ありましたが、
意外に何とかなるものですし、自分の感覚や感性に従っていきる「自分らしさ」を取り戻せたような気はします。

さらには、そんな心の持ちようでITツールを使うと、アウトプット(成果)も大幅アップするのを実感します。
心にも余裕ができますし、感謝の心も湧きますし、困難にもチャレンジしよう…という意欲も湧いてくるので、いいことだらけです。

現代という世の中は、
歩きながら生きていくこともできれば、
状況に応じて高速運転もできる、「時間の伸縮性」に富んだ世の中とも言えます。

人生をどう生きるかはその人次第。
ただ、自分自身、「脳が消費モード」に入っているな…と感じたら、
あえてスローダウンさせてみるのもいいかもしれません。

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