【第97号】自己信頼

「自己肯定感を上げたい」
「自分に自信を持って生きられるようになりたい」
「先延ばしクセを直したい」
「人間関係に振り回されない自分でありたい」

もし、そんな思いを抱いているとしたら、
ぜひともご紹介したい一冊があります。

「自己信頼」(ラルフ・ウォルドー・エマソン著)です。

https://www.amazon.co.jp/dp/4903212106

これは、180年以上全世界で読み継がれている世界的な名著でもあります。
この著者をご存知でなくとも、福沢諭吉、宮沢賢治、哲学者ニーチェの思想に多大な影響を与え、
さらにはアメリカのオバマ元大統領の座右の書でもある…と言えば、ご理解いただけるかもしれません。

本書の通底をなすのは、内から湧き起こる自らの心の声に従い、勇気を持って行動する「自分軸」を持つことの大切さです。
たとえ周囲があざ笑おうとしても、徹底して自分軸を通すことの大切さを説いています。
当然失敗も伴いますが、「偉大な栄光とは失敗しないことではない。失敗するたびに立ち上がることにある」とエマソンは説いています。
それが、自己肯定感を高め、「自己信頼」を高める道にもつながります。


「常に自分が恐れることをなせ」

 

エマソンの言葉は、臆病な自分の背中を後押ししてくれます。

「恐れること」の対象は、「無謀なこと」ではありません。
誰しも、大なり小なり「何か」をするのをためらったり、先延ばししたり、目を背けようとすることはあるはずです。
たとえば、重要な仕事に手をつけようと思っても「今日はいっか」と思って、つい先延ばしする…などです。

実は、その「何か」こそが自分が「恐れていること」であります。

それだけ、私たちは「何かをしよう」とするときに「恐れ」が伴うわけです。
そんなとき「臆病な自分」が現れます。
そして、臆病な自分に従い、安易な選択を重ねることで、自己信頼を下げてしまいます。

一方、私たちが「何かをしよう」と思うのは、その先にある「そうありたい自分」がいるからです。
そんな自分の心の声に従い、「自分が恐れることをなせ」とエマソンは言っているわけです。

本書はとてもページ数の少ない本ですが、その一節一節の言葉には力強さがあります。

「変わりたいのに、変われない」

そんなあなたの背中をきっと押してくれるはずです。

これは、

「天は自ら助くる者を助く」

という、福沢諭吉のかの有名な格言にもつながっていきます。

 

エマソンはこうも述べています。

たとえ周囲の全ての人が反対しようとも、にこやかに、しかし断固として、自分の中に自然に湧き上がってくる心情に従うべきだ。
自分の心に正直に生きるなら、真実が見えてくる。

それは、作家、宮沢賢治の「詩」にもつながっていきます。

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
(中略)
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
(中略)
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

オバマ元大統領は退任スピーチでこう述べています。

「外へ出よう。飛び込もう。やり抜くんだ!」

 

ここ昨今、企業でも教育でも「自律」がキーワードになっています。
本書は、「真の自律」を説いている一冊と思います。

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