【第103号】「ととのえる」には?

最近、「自律神経」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。

「体性神経」は、自分の意思で各器官を動かすことができる神経です。
例えば、体を動かすことなどがそれに当たります。

一方、「自律神経」は、私たちの意思で動かすことはできない神経です。
例えば、内臓は血液は私たちの意思とは関係なく動いていますよね。

ただ、この自律神経の働きが、私たちの寿命や健康に大きな影響を与えているというのです。

自律神経が乱れていれば、血流が滞り、細胞一つひとつに十分な栄養が行き届きません。
すると、本来は排出しなければならない老廃物を溜め込んで太りやすくなったり、栄養を吸収できず病気になりがちになったりします。

反対に、自律神経が整っていれば、血流が良くなり、細胞に栄養が行き届きやすくなります。
すると、余計な脂肪も溜め込まないので健康的な体型を維持することができますし、病気にもかかりにくくなりますし、疲れも感じにくくなります。

自律神経が整っている人生は、「人生の幸せ」をも意味すると言えます。

しかし、自律神経は、自分たちの意思で「ととのえ!」と思って整うものではありません。

 

では、どうしたら自律神経が「ととのう」のでしょうか?

自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」に大きく分けられます。
「交感神経」は、緊張、興奮や怒りなど、心身にスイッチを入れる神経です。
「副交感神経」は、リラックス、休息やボーっとしている状態など、心身を休めようとする神経です。

「自律神経が整う」とは、この2つの神経が高いレベルでバランスが取れている状態を言います。

これは、その人が最もパフォーマンスを発揮しやすい状態で、思考、人間関係、収入、学力、成果や健康などに良い影響をもたらします。

筆者自身を振り返ってみると、「自律神経が乱れているな」と思った時期がありました。
そのときは、肥満気味でしたし、すぐ腹を立てたりもしましたし、顔にシミができたり、抜け毛も増えました。

今は、自律神経が整っている方だと思います。
明らかに当時とは体型や考え方、パフォーマンスは違うな…と感じます。
病とも今は無縁で、かえって若返ったとも言われます。(髪の毛は若返りませんが…)

 

では、どうしたら交感神経と副交感神経を高いレベルでバランスよく保つことができるのでしょうか?

十分な睡眠、体に良い食事、適度な運動…これらは言うまでもありません。
ただ、自律神経が乱れていると、不眠症に陥り、暴飲暴食/食欲不振になったり、行動意欲も減退します。
だから、これらを行うことは簡単なことではありません。

自律神経のバランスを高い状態で保つには、何よりも「自律神経の性質」を知ることです。

自律神経は、私たちが思っている以上に「デリケート」です。
ちょっとしたことで乱れたり、元に戻ったりします。

例えば、車の運転をしているときに急に割り込まれると、一瞬イラっとしますよね。
それだけで、交感神経が急激に高まり自律神経は乱れます。

実は、今の世の中「自律神経を乱す環境」で溢れかえっています。
何より代表的なのが、「SNS」です。
もちろん、「SNS」そのものが悪いのではありません。
大事なのは、その「情報の中身」です。
少なくとも筆者は、SNSを見て気分が良くなることは少ないです。
それよりも、煽られて焦る気持ちになったり、他人の充実ぶりを見て惨めな気持ちになったり、画面をスクロールして無駄な時間を過ごしてしまった…とネガティブな気持ちになることの方が多いです。

だから、意図的にSNSは遠ざけています。
これだけで自律神経は乱れにくくなります。

また、テレビ、雑誌、新聞、ネットニュースなどの情報も厳選しています。
安易に情報には触れないようにしています。
良質な情報もあるのですが、それ以上に、ネガティブな情報の割合が圧倒的に多いからです。
ネガティブな情報に触れると、心が「ざわつく」のです。

「え、でもそれだと時代のトレンドについていけないんじゃない?」と言われそうです。

確かにそういう一面もあります。
ただ、筆者はトレンドについていくよりも、「ととのう生活」を選びます。
基本整っていれば、多少ブレても、大きくはブレません。

 

また「考え方」も自律神経に大きな影響をもたらします。
「なぜ、あの人は…」と他責思考や、「なぜ、自分だけ…」とネガティブな思考になると、それだけで自律神経を乱します。
これが慢性的に続くと心身に変調を来し、大きくブレてしまいます。

だからこそ、他人の振る舞いが自分にとって想定外のことであったり、自分にとって思い通りにならない結果だとしても、
「この経験は自分にとってどんな意味があるのか?」
「これは自分にどんな成長を求めているのか?」
「このピンチをチャンスと捉えるならば?」
と、自分を主語にして考え、心の乱れを元に戻すように努めています。

 

そして、最後に「自律的な行動」。これが自律神経を最も「ととのえる」と実感しています。
自律的な行動とは、自分の良識や目標に基づいた自己規律のある行動です。
凡事から大きな目標まで、安楽な欲求に負けず行動をどれだけ起こせるか?
この反対は、身勝手な振る舞い、欲望だけに支配された行動、他律的な行動です。

「他人(周囲)はコントロールできない。だから、自分をコントロールすることに専念する。」

元メジャーリーガーの松井秀喜さんはじめ、複数の方がこのようなコメントを残しています。

これは自律神経を整えるにも有効な考え方です。

IK!IK!は、一人でも多くの方が、自分らしいイキイキした生き方を送ることを企業ビジョンとして掲げています。
だからこそ、気持ちが「ととのう」ようなコラムを、これからも発信してまいります。

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