世の中において事を成し遂げるには、シンプルな共通法則があります。
それは、
1、心から湧き起こる欲求・願望・目標がある。
2.それに向けて行動を起こしている。
3.成功するまであきらめずにやり抜く。
だから成功できる、ということです。
当たり前といえば当たり前のことではありますが、
「それがなかなか持てないから困っているんだよ」というのが人間でもあります。
ドイツの詩人、ゲーテはこう綴っています。
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人生は次の二つから成り立っている。
したいけれど、できない。
できるけれど、しない。
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言い得て妙です。
まず、「したいけれど、できない」
夢や目標はあるけれど、
達成できるかわからないのに、
何かを犠牲してまで行動をする気にはなれない。
失敗したらどうするんだろう?
そして「できるけれど、しない」
やろうと思えばできる。
でも、今までやってこなかった。
今さらやるのは気が引けるし、面倒くさい。
別にしなくたって、今まで何とかなっている。
といった具合で、多くの人は行動を起こしません。
それは決していけない…ということではなく、
「だって人間だもの」と言えます。
ですが、ごく少数の人たちは、
「したいから、する」
「できるまで、する」
というモードで行動しています。
そして、「できない、しない人たち」は、
うらやましい…でもちょっと失敗すると安心する…
という複雑な気持ちで彼らを見ています。
◆今日の質問
「このエネルギーはいったいどこから出てくるのか?」
◇解説
実は、人は誰しも強烈なエネルギーを持っています。
ただ、きっかけが必要です。
それは、一言で言うなら「強烈な原体験」です。
人はその体験が強烈であればあるほど、強く感情が動きます。
その喜怒哀楽などの強烈な感情が、行動へと駆り立てる訳です。
これは枚挙に暇がありませんが、
「小さい頃に行ったプロ野球の球場の雰囲気に感動して、プロ野球選手になりたいと思った」ということであったり、
「ある冬の寒い日、戦後の闇市のラーメン屋台に行列する人を見て、並ばずにラーメンを食べられるようにしたい!と思った」という日清食品創業者の安藤百福さんがいい例です。
「何かを体験して、心が動く」
その点、現代に生きる人はそもそも「体験」が不足しているかもしれません。
または、情報に追われて何事も「頭」で処理するあまり、「感じる」というセンサーが鈍っている可能性もあります。
体験を通じて、心底やりたいことが見つかった人は幸せです。
なぜなら人は、何か事を成し遂げることよりも、「自発的に物事に打ち込めていること」そのものに幸福感を覚えると言われるからです。
また、何かに打ち込んでいると、雑念が入り込みにくいのでパフォーマンスも高まります。
無我夢中で取り組んでいたら、何か成し遂げていた…といった感じです。
「自分は夢中になれるものがない」
もしそう思っているのだとしたら、まずは今日一日だけでいいです。
不甲斐ないと感じる自分に鞭打って、
「自分を変える小さな行動」を起こしてみてはいかがでしょう。
きっと「心が動く何か」に出逢えるはずです。