人と組織の”葛藤”物語

【第9回】SF 原点思考:過去から未来へのヒントを探す力

“平成レトロ”ブームに見る「原点」

最近、「平成レトロ」「昭和リバイバル」が若い世代に人気です。

ルーズソックスやプリクラ、ギャルメイクまでが「新しい!」と再び注目され、純喫茶や昔の街並みも再評価されています。実は私も「写ルンです」が懐かしいなぁと思ってしまう世代です。年齢ばれますね(笑

これって「懐かしいから」だけじゃないんですよね。

今を楽しむために、過去からエッセンスを引き出している。

まさに「原点思考」のあり方と重なります。

「原点思考」ってどんな資質?

一言でいうと、「過去から未来の道筋を描く人」。

過去の出来事や背景を知ることで、今の意味を深く理解できる

歴史や経験の中に、未来を良くするヒントを見つけられる

「昔はこうだった」ではなく、「そこから何を活かせるか」に目を向ける

原点思考の人は、時代をつなぐ翻訳者のような存在なんです。

■強みと盲点

強み

  • 流行や出来事の“背景”を語れるから、説得力がある
  • 成功や失敗のパターンを整理して、次に活かせる
  • チームに「なぜこれをやるのか」を伝えられる

盲点

  • 過去の事例を大事にしすぎて、挑戦をためらうことも
  • 「前例がないと不安」と思われやすい

平成レトロから学ぶ、原点思考の活かし方

懐古ではなく翻訳

 過去を“そのまま再現”するのではなく、今に合う形でアレンジする。

背景を語る

 「なぜ流行ってるのか?」を過去の文脈から説明できると、納得感が生まれる。

未来につなげる

 「この成功/失敗の歴史から、次はどうするか」を考える。

イキイキ社での原点思考

私たちの活動も同じです。

過去にやってきた研修や企画をただ繰り返すのではなく、

「なぜうまくいったのか」「何が背景にあったのか」を紐解き、

次のプログラムに生かしています。

平成レトロが“今を面白くする”ように、

原点思考も“未来を強くする”ためにこそ過去を見ます。

■おわりに

原点思考は、過去に縛られるのではなく、「過去を未来に活かすためのヒントを探す力」です。

トレンドは移り変わりますが、

その背景や文脈を読み解く力がある人は、

どんな時代でも説得力をもって人を導ける。