人と組織の”葛藤”物語

知りたい、という気持ち

私は勉強することが好きで、これまでも何らかの資格に向けて学び続けてきました。
ただ、資格取得そのものが目的というよりも、「知りたい」という気持ちに動かされているのだと思います。

何かを理解できたとき、頭の中で点と点がつながる瞬間があります。
曖昧だったことが少しだけ輪郭を持ち、世界の見え方がほんの少し変わる。
その感覚が、私にとってはとても楽しいのです。

最近、自己理解を深めるためにストレングスファインダーを受けました。
私の資質の一位は「学習欲」でした。
結果を見たとき、「やっぱりそうかもしれない」と、少し笑ってしまいました。
何かができるようになることやキャリアアップよりも、
学んでいる過程や学ぶことそのものが好きだと、ずっとどこかで感じていたからです。

そして、勉強を続けていると、あることにも気づきます。
それは、自分がいかに多くのことを知らないか、という事実です。

「無知の知」という言葉があります。
学べば学ぶほど、自分の知らない世界が広がっていく。
知識が増えるほど、自分には知らないことがまだまだあるのだと自覚していきます。

でも、その感覚は決して落胆ではありません。
むしろ、わくわくするものです。
知らない分野があるということは、
これから出会える世界がまだ限りなく残っているということでもあるからです。

そして同時に、
自分が知らない世界で日々努力し、支えてくれている人たちの存在にも思いが至ります。
医療の現場で働く人、インフラを守る人、研究を続ける人。
さまざまな場所で手を動かし、専門性を磨いている人たちがいるからこそ、
私は安心して日常を送ることができています。

勉強をすることで、自分が賢くなるというよりも、
むしろ自分の小ささを知る機会をもらっているのかもしれません。
そしてその小ささを知るたびに、
少しだけ謙虚になり、周囲への感謝の気持ちが生まれます。

大きな成果を出すことが目的ではなく、
自分が無知であることに気づき、
昨日より少しだけ世界を広く見ることができるようになること。
それが、私にとっての「学ぶ」ということなのだと思います。