人と組織の”葛藤”物語

【第1回】“最上志向”って何者?

キャリア自律時代、強みを知ることの大切さ


最近「キャリアは会社が決めるものじゃない、自分で切り拓くもの」という言葉をよく聞きますよね。これからの時代、自分の価値をどう磨くか、何を大事にするかは自分次第。

だからこそ、「自分の強み」を知っておくことは大きな武器になります。
私がよく使う「ストレングスファインダー」というツールは、34の資質から自分の強みのもとを教えてくれるものです。これまで1000人以上の方と資質を見てきましたが、「これを知ったら仕事が楽しくなった」「自分を責めるのをやめられた」という声をたくさん聞きます。

そして実は、自分らしさを見つけることは簡単なことではありません。
「これが自分らしい」「これは自分らしくない」と、自分なりの意味や意義を探していく中で、資質はその手がかりになります。

このブログでは、そんな資質のリアルを私の経験を交えて紹介していきます。
第1回のテーマは、私のトップ資質「最上志向」。

■「最上志向」ってどんな資質?


一言でいうと、「もっと良くしたい病」。
資料作りでは文字の間隔やフォントの微妙なバランス、相手が必要そうな情報まで全部気になる。
「これでいい?」と聞かれたら「いや、ここもう少し…」とつい言っちゃう。
正直、部下からしたら「またかよ…」って思われてたでしょうね(笑)。

でも、そのしつこさが役立つ場面もあるんです。
部下が「もう勘弁して…」と思いながら仕上げた資料を持ってお客様のところへ行ったら、
「説明がすごくわかりやすい!」と喜ばれたことがありました。
その時、「あの時しつこく言われて良かったです」って言われたのは、ちょっと嬉しかったです。

ちなみに私、身長が190cmあるので、視界は人よりちょっと高めです(笑)。
最上志向と身長、「もっと高みを目指したい気質」は、体にも表れているのかもしれませんね。

■最上志向の強みと盲点


強みは、「標準で満足しない」からこそ、新しい価値を生み出せること。
一方で、「完璧を求めすぎる」「相手を疲れさせる」のは盲点です。
「できてない部分」に目が行きがちなので、相手の努力や成長を見落とさないように意識が必要だなと感じています。

■最上志向をどう活かす?


・「これでいい?」と思ったら、「もう一歩いける?」と問いかける。でもやりすぎそうなら「ここまででOK!」と引き際も決める。
・人の仕事を見るときは、できてないところじゃなく「進化した部分」をまず見つけて褒める。
・「もっと良くできる」は責める言葉じゃなく、「期待してるよ」のサインとして伝える。
・「なぜ良くしたいのか?」を忘れず、磨き方を考える。

最上志向って、つい「ここがダメ」「もっとできる」が出ちゃうけど、裏を返せば「進化できる部分が見える才能」。
誰かの成長を後押ししたり、チームのレベルを底上げする力として使えると最高です。

■自分らしさを見つけるために


自分らしさを見つけるのは、簡単そうで意外と難しい。
でも、「これは自分らしい」「これは違うな」と意味や意義を探していく中で、
資質を知ることが、そのヒントやきっかけになることがあります。
だからこそ、強みを知っておくことは、自分らしいキャリアを築くうえで大事なんです。

おわりに


これから他の資質も紹介していきます。
「資質を知る」は、チームづくりや自分らしいキャリアのヒントになります。
次回もぜひ読んでくださいね!