人と組織の”葛藤”物語

【第4回】SF ポジティブ:なんとかなるよの力

打合せが動物園みたいに賑やかで

イキイキ社の打合せは、バックボーンが様々な個性豊かな仲間ばかりなので、ときに「動物園」のように賑やか。方向性をまとめるのは栄木さん(代表)も一苦労です(笑)。
そんなとき、取締役の飛田さんが「まあまあ、なんとかなるよ!」と明るく声をかけると、場がふっとやわらぎ、メンバーの表情が自然と前を向きます。まさにポジティブの力です。

さらに印象的なのは、イキイキ社のウェブサイト。
飛田さんが中心となってデザインを手がけ、誰にとっても読みやすく、わかりやすい構成になりました。全体に漂う明るい雰囲気は飛田さんそのもの。
エンタメ企業で女性初の取締役を務め、ヒット商品に携わってきた方が、今度はウェブサイト制作も手掛けるとはーーその挑戦心と感性の幅広さに感心します。

「ポジティブ」ってどんな資質?

一言でいうと、「太陽みたいな存在」。
一緒にいると、どんな状況でも希望が見えてきます。
経歴は華やかでも、気取ることなく自然体。こちらが緊張していても、不思議とほぐしてくれる。そんな安心感と明るさを持っています。

■強みと盲点

強みは、場の雰囲気を明るく変え、メンバーに「やってみよう」と思わせること。
ただし、「いつも明るい」からこそ「本音はどう思っているの?」と受け止められる場面もあるかもしれません。

でも飛田さんの場合は違います。
普段はにこやかでも、必要なときには鋭い意見をズバッと投げる。その瞬間、場がピシッと引き締まり、みんなの背筋が伸びるんです。明るさと厳しさ。その両方を持ち合わせているからこそ、周囲から大きな信頼を集めています。

ポジティブをどう活かす?

・停滞した雰囲気を変える「まあまあ、なんとかなるよ!」の一言
・ブレストの場で、前向きなアイディアを次々と出す
・普段は明るさで支えつつ、ここぞという時は鋭い視点でチームを引き締める
・前向きさとセンスを活かし、デザインや仕組みなど形ある成果にまで広げる

自分らしさを見つけるために

ポジティブは単なる「楽観的さ」ではないとわかります。
人を元気にし、前を向かせ、さらに具体的な成果にまでつなげていける力です。

一方で、明るいばかりだと深刻さが伝わらない場面もあります。
飛田さんが示してくれるように、必要なときは意見をはっきり伝えることが大切。

「強み」と「盲点ケア」は表裏一体。明るさと鋭さをバランスよく使い分けることで、自分らしさがさらに際立つのだと思います。強みを知ることの大切さ、自分らしいキャリアや生き方を築くヒントを感じます。