栄木の”ひとり言”

【第132号】自分を幸せにする質問

読者のみなさまに、ぜひ以下の質問について思い巡らせていただきたく思います。

先週、「うまくいったこと」は何ですか?

いかがでしょうか?

「あ、うまくいったことって意外にあるんだ」
「普段、そんなことあまり考えていなかったな」

と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それもそのはず。
私たち人間は、どうしても「うまくいかなかったこと」=「欠けていること」に目が行きがちです。
例えば「良かった経験」と「嫌な経験」どちらをより鮮明に覚えていますか?

おそらく後者でしょう。

「嫌な経験」を覚えておくことは、「もう二度と同じ経験をしたくない」という危機回避の本能にもつながっています。

ゆえに、無意識でいると私たちはどうしても、
「無いこと」「欠けていること」「足りないこと」「劣っていること」「不安」「問題」に目が行きます。

これは決していけない…というものではなく、だからこそ私たち人間はこれらの「欠点」を埋め合わせようと努力・工夫・改善をします。

ですが筆者が問題に感じるのは、広告やSNSなどの情報によって、これらが「煽られまくっている」という事実です。
(しかも最近はターゲティング広告で、標的にされピンポイントで集中砲火を浴びます…)
情報に触れると、健康を煽られ、美容を煽られ、不安を煽られ、富を煽られ、学歴を煽られ…

「自分も負けていられないな、頑張ろう!」という気持ちになれば良いのですが、
「自分にはどうせ無理」「あれもこれもやらなくちゃ」「自分は間違っているんじゃないか」など、自己肯定感を下げる結果となったら逆効果です。

そんなこともあり、現代に生きる人は、何かと精神的に疲れやすい環境にあります。
だからこそ、心のバランスを保つ上でも「自分を幸せにする質問」を自分に投げかけてみてはいかがでしょう。
質問には、思考を促す力があります。
じっくり思いを巡らせたり、書き出してみることによって、気持ちが前向きになるはずです。