「まあ、いいや」――
私たちの心の中に何度も登場する言葉です。
メールの返信、資料作成、メンバーへの報告…。
一瞬「まあ、いいや」と思って後回しにしていませんか?
プロ野球選手の“内面実況中継”
先日、某プロ野球選手と1on1をしていて、とても印象的な話がありました。
彼はこう言います。
「最近“まあ、いいや”って心の中で思っている自分に気づくんです。
で、“あ、今“まあいいや”って思ったな”と気づいて、
後回しにせず、その場で捌くようになりました。」
その瞬間、筆者はとても嬉しく思いました。
彼自身の「ブレイクスルーポイント」に気づいてくれた…と思ったからです。
そしてこれは、彼に限ったことでなく、私たちにも同じことが言えます。
小さな「まあ、いいや」が大きな差を生む
「まあ、いいや」で後回しにするか、今すぐ対応するか。
「まあ、いいや」で企画を寝かせるか、今すぐ一歩動くか。
「まあ、いいや」で声かけをやめるか、今この瞬間にひと声かけるか。
日常の場面で何度も生じる、この小さな“まあ、いいや”をどう扱うかが、
キャリアの分かれ道になったりします。
「まあ、いいや」に気づく=メタ認知。
「よし、今やろう」と動く=自己調整力。
この2つが揃うと、試合でも仕事でもパフォーマンスの再現性が高まります。
重要なのは「全部やる」ことではない
もちろん、すべての「まあ、いいや」に即対応する必要はありません。
来たボールを全部打ち返していたら、それだけで一日が終わってしまいます。
大切なのは、やるべきことを、やるべきタイミングで、選んでやること。
そのために「まあ、いいや検知器」を心に搭載しておくのです。
今日のあなたへの問いかけ
あなたは今日、どんな「まあ、いいや」に気づきましたか?
メール?報告?ちょっとした声かけ?後片付け?
それは“今やる”べきことか、それとも“戦略的まあいいや”か?
まずは気づく。そして、選ぶ。
その小さな一歩が、あなたの信用・信頼・成果を静かに底上げしていきます。
最後に
「まあ、いいや」は怠け心の証拠ではなく、
むしろ“自分の成長タイミング”や“感情の動き”を知らせるアラームかもしれません。
そのアラームに気づき、“今やる”か“戦略的まあいいや”かを選ぶ。
この柔らかなバランス感覚こそが、キャリアと人生を確実に形づくっていくのだと思います。
…と書いていたら、机の上のコーヒーの空きカップを片づけるのを「まあ、いいや」と思っていた自分に気づきました(笑)。
ということで、これを書き終えたら、今すぐ片づけてきます。
