
斎藤元彦氏が再選を果たしました。テレビの報道だけを見ていた人は「え、なんで?」と驚きを隠せないと思います。
実は筆者も当初はその1人でした。失職までのプロセスをテレビで見たときに「それは当然でしょ」と思い、立候補時にも「まだ権力にしがみつくのか」と否定的に捉えていました。
しかし、約1ヵ月前、お客様との会話がきっかけで考えが変わりました。
「斎藤さんを見ていると、栄木さんにしか見えなくなる。」という一言から、筆者は「どんなところが重なるんですか?」と問いかけました。
その答えは、「あまり器用な方ではないけれど、真摯な眼差しが嘘をついているようには見えない」というものでした。
これを機に、斎藤氏の言動に注目するようになりました。
袋叩きに遭っていた時期には連日報道されていましたが、選挙戦での言動はほとんど取り上げられず、テレビを通じた印象操作の影響が感じられました。
一方で、ネット上では斎藤氏に関する情報が過熱気味に発信されており、東京都知事選の石丸伸治氏のケースを彷彿とさせました。
「どちらが真実か」を論じるつもりはありません。
ただ、別のお客様から聞いたエピソードが印象的でした。
その方は斎藤氏の高校時代の同級生で、「人望に厚く、あのようなことをやる人間ではない。」と語りました。
さらに、同級生約250人が連日兵庫県に応援に駆けつけたといいます。
このような人間関係の深さを示す光景は、他の政治家ではなかなか見られないものです。
この経験を通じて、筆者は「一次情報」の重要性を再認識しました。
偏向報道が問題視される中、筆者自身も斎藤氏に対する見方が大きく変わりました。
今回の選挙結果は、世の中の流れを象徴する出来事だと思います。
ガンジーやキング牧師のように、一人の人間が歴史を変える時代が到来しているのかもしれません。
この変化は、HR業界に携わる筆者の仕事にも深く通じるものがあります。
現在、日本企業のエンゲージメント(働きがい)スコアはここ10年ほとんど向上していません。
この現状を踏まえ、HR業界の使命である「働く人を元気にすること」が十分に果たされていないことを痛感しています。
多くのHR会社が自社の利益を優先し、結果として「クライアントの成果」に責任を持たないケースが多いことへの憤りが、筆者の原動力となっています。
兵庫県知事選挙で得た教訓をHR業界に置き換えれば、真摯にクライアントと向き合い、一次情報や現場の声を大切にする姿勢が重要であることを改めて感じました。
クライアントの課題を表面的に捉えるのではなく、深く理解し、結果にコミットすることが求められています。
斎藤氏の選挙戦から学んだのは、情報の表面だけで判断しないこと。
そして、自分が真摯に向き合う姿勢が、周囲の信頼を得るための第一歩だということです。
筆者も不器用ではありますが、関わるお客様一人ひとりに責任を持ち、具体的な成果に繋がるサポートを続けていきたいと思います。
今後も、HR業界で「信頼」と「成果」を生む存在として、変化を促す一歩を積み重ねていく所存です。