先日、高校時代の友人に、こんなことを言われました。
「オマエ、6年も会社続いてるのか、すごいな。今は、2〜3年も続かない会社が多いんだぞ」
正直、筆者の中では「すごいことをしている」という感覚はありません。
ただ、2〜3年で店じまいする会社が多いという話には、正直驚きました。
思えば最近、フリーランスとして独立する人、ベンチャーを立ち上げる人が増えているように感じます。
SNS、AI、ノーコードツール、オンライン決済、発信媒体。
以前よりも、個人がサービスをつくり、世の中に届けるハードルは大きく下がりました。
これは、とても素晴らしいことだと思います。
一方で、始めやすくなったからこそ、続けることの難しさも見えやすくなってきました。
どれだけ良いサービスをつくっても、顧客がつかなければ事業は続きません。
そして顧客は、失敗したくありません。
だから発注先を選ぶとき、無意識のうちに大きく二つの選択肢を見ているように感じます。
ひとつは、実績や知名度のある大手。
もうひとつは、心から信頼できる個人や小さな会社です。
大手には安心感があります。
では、小さな会社や個人が選ばれる理由は何か。
それは、肩書や価格の安さだけではありません。
「この人なら、最後まで向き合ってくれそう」
「この会社なら、自分たちのことを本気で考えてくれそう」
「この人たちとなら、一緒に前に進めそう」
そう感じてもらえるかどうかだと思います。
AI時代、サービスの見た目はどんどん似ていきます。
提案書も、研修資料も、ホームページも、発信文も、ある程度は整えられます。
ノウハウも、検索すればたくさん出てきます。
AIを使えば、それらしい言葉もつくれます。
つまり、表面的な差別化はどんどん難しくなっています。
ですが、そこで一つだけ、簡単には真似できないものがあります。
それが、「OS」です。
ここで言うOSとは、スキルや資格の奥にある、
その人の仕事観、責任感、他者への向き合い方のことです。
何を大切にしているのか。
何を見て仕事をしているのか。
都合が悪くなったときに、どう振る舞うのか。
相手の成果を、どこまで自分事として考えているのか。
そうした、その人の根っこにあるものです。
サービスは真似できても、OSは真似できません。
なぜならOSは、言葉ではなく、日々の行動ににじみ出るからです。
筆者自身にも、協業しているパートナーでフリーランスの方がいます。
その方とは、フリーランスのマッチングサイトで出会いました。
当時、候補者は何名もいました。
スキルが高そうな方。
実績が豊富そうな方。
肩書きが立派な方。
もちろん、スキルや実績は大切です。
しかし、最終的に筆者が重視したのは、そこだけではありませんでした。
実際に話してみたときの印象。
こちらの話をどれだけ丁寧に聞いてくれるか。
そして、IK!IK!が何を大切にしている会社なのか、どれだけ本気で共感してくれているか。
言い換えれば、スキルセットや肩書き以上に、その人のOSを見ていたのだと思います。
それから2年近く、一緒に仕事をしていますが、今でも「この方にお願いして本当によかった」と感じています。
理由は、単に仕事ができるからではありません。
こちらの意図を汲み取ろうとしてくれる。
困ったときに、一緒に考えてくれる。
自分の作業範囲だけで線を引かず、IK!IK!にとって何がよいかを考えてくれる。
そうした姿勢に、何度も助けられてきました。
結局、長く続く信頼関係は、スキルだけでは生まれません。
困ったときに、逃げないか。
相手の事情を、丁寧に汲み取れるか。
必要なときに、耳の痛いことも伝えられるか。
それでも関係を壊さず、一緒に前へ進めるか。
こうしたことは、パンフレットには書けません。
ですが、顧客は関係の中で感じ取っているはずです。
だからこそ、これからの時代に大切なのは、スキルを高めることだけではないと思います。
もちろん、知識や技術を磨くことは大切です。
しかし、それ以上に大切なのは、どんなOSで仕事をするか。
自分のためだけではなく、相手の成果に向き合う。
目先の売上だけではなく、長く続く信頼を育てる。
うまく見せることよりも、誠実に向き合う。
そうしたOSは、簡単には真似されません。
むしろ、その人らしさとして、時間をかけて信頼に変わっていきます。
AI時代、ノウハウはどんどん共有されていきます。
サービスも、見た目も、言葉も似ていきます。
それでも最後に残るものがあります。
OSはマネできない。
だからこそ、私たちIK!IK!も、自分たちのOSを磨き続けたいと思います。