栄木の”ひとり言”

【第278号】独立しやすい時代、”続く人”と”続かない人”の違いとは?

先日、高校時代の友人に、こんなことを言われました。

「オマエ、6年も会社続いてるのか、すごいな。今は、2〜3年も続かない会社が多いんだぞ」

正直、筆者の中では「すごいことをしている」という感覚はありません。
ただ、2〜3年で店じまいする会社が多いという話には、正直驚きました。

思えば最近、フリーランスとして独立する人、ベンチャーを立ち上げる人が増えているように感じます。

SNS、AI、ノーコードツール、オンライン決済、発信媒体。
以前よりも、個人がサービスをつくり、世の中に届けるハードルは大きく下がりました。

これは、とても素晴らしいことだと思います。

一方で、始めやすくなったからこそ、続けることの難しさも見えやすくなってきました。

どれだけ良いサービスをつくっても、顧客がつかなければ事業は続きません。
そして顧客は、失敗したくありません。

だから発注先を選ぶとき、無意識のうちに大きく二つの選択肢を見ているように感じます。

ひとつは、実績や知名度のある大手。
もうひとつは、心から信頼できる個人や小さな会社です。

大手には安心感があります。
では、小さな会社や個人が選ばれる理由は何か。

それは、肩書や価格の安さだけではありません。

「この人なら、最後まで向き合ってくれそう」
「この会社なら、自分たちのことを本気で考えてくれそう」
「この人たちとなら、一緒に前に進めそう」

そう感じてもらえるかどうかだと思います。

AI時代、サービスの見た目はどんどん似ていきます。

提案書も、研修資料も、ホームページも、発信文も、ある程度は整えられます。
ノウハウも、検索すればたくさん出てきます。
AIを使えば、それらしい言葉もつくれます。

つまり、表面的な差別化はどんどん難しくなっています。

ですが、そこで一つだけ、簡単には真似できないものがあります。

それが、「OS」です。

ここで言うOSとは、スキルや資格の奥にある、
その人の仕事観、責任感、他者への向き合い方のことです。

何を大切にしているのか。
何を見て仕事をしているのか。
都合が悪くなったときに、どう振る舞うのか。
相手の成果を、どこまで自分事として考えているのか。

そうした、その人の根っこにあるものです。

サービスは真似できても、OSは真似できません。
なぜならOSは、言葉ではなく、日々の行動ににじみ出るからです。

筆者自身にも、協業しているパートナーでフリーランスの方がいます。

その方とは、フリーランスのマッチングサイトで出会いました。
当時、候補者は何名もいました。

スキルが高そうな方。
実績が豊富そうな方。
肩書きが立派な方。

もちろん、スキルや実績は大切です。
しかし、最終的に筆者が重視したのは、そこだけではありませんでした。

実際に話してみたときの印象。
こちらの話をどれだけ丁寧に聞いてくれるか。
そして、IK!IK!が何を大切にしている会社なのか、どれだけ本気で共感してくれているか。

言い換えれば、スキルセットや肩書き以上に、その人のOSを見ていたのだと思います。

それから2年近く、一緒に仕事をしていますが、今でも「この方にお願いして本当によかった」と感じています。

理由は、単に仕事ができるからではありません。

こちらの意図を汲み取ろうとしてくれる。
困ったときに、一緒に考えてくれる。
自分の作業範囲だけで線を引かず、IK!IK!にとって何がよいかを考えてくれる。

そうした姿勢に、何度も助けられてきました。

結局、長く続く信頼関係は、スキルだけでは生まれません。

困ったときに、逃げないか。
相手の事情を、丁寧に汲み取れるか。
必要なときに、耳の痛いことも伝えられるか。
それでも関係を壊さず、一緒に前へ進めるか。

こうしたことは、パンフレットには書けません。
ですが、顧客は関係の中で感じ取っているはずです。

だからこそ、これからの時代に大切なのは、スキルを高めることだけではないと思います。

もちろん、知識や技術を磨くことは大切です。
しかし、それ以上に大切なのは、どんなOSで仕事をするか。

自分のためだけではなく、相手の成果に向き合う。
目先の売上だけではなく、長く続く信頼を育てる。
うまく見せることよりも、誠実に向き合う。

そうしたOSは、簡単には真似されません。
むしろ、その人らしさとして、時間をかけて信頼に変わっていきます。

AI時代、ノウハウはどんどん共有されていきます。
サービスも、見た目も、言葉も似ていきます。

それでも最後に残るものがあります。

OSはマネできない。

だからこそ、私たちIK!IK!も、自分たちのOSを磨き続けたいと思います。