
筆者が今注目しているイベントは、7月7日に投開票される「東京都知事選」です。
(選挙権は持っていませんが…)
正直申し上げると、ここ数年、筆者は政治にほとんど関心がありませんでした。
度重なる不祥事報道や党利党略、「公」ではなく「私」を優先する政治に嫌気がさしていたからです。
「政治が頼りにならないなら、自分がしっかりしなければならない」と思い、マスコミからの報道には関心を示さず、自身が今やるべきことに打ち込んできました。
しかし、今回の都知事選は話が別です。そのきっかけを与えてくれたのが、立候補者の一人「石丸伸二さん」です。
安芸高田市のYouTubeチャンネルで何気なく見た議会のやり取りは「痛快」のひと言でした。
議会で奮闘している石丸さんの姿に共感を覚えました。
理路整然とした語り口。
権力に媚びず、忖度のない言動。
私利私欲や名誉のためではなく、「公」のために立ち上がるという情熱。
彼の姿は、大人気を博したTVドラマ「半沢直樹」を彷彿とさせます。
当時の「やられたらやり返す。倍返しだ!」というセリフは視聴者に大きなインパクトを与えました。
同様に、石丸氏の「恥を知れ!恥を」というセリフも記憶に残ります。
一方で、主人公「半沢直樹」は現実社会では受け入れられにくいのではないかという見解もあります。
まず、半沢直樹の決断力と実行力はドラマとしては魅力的ですが、現実社会では対立よりも交渉や妥協が必要とされる場面が多く、対決的なアプローチにはリスクが伴います。
また、彼のリーダーシップスタイルは時に独断的であり、チームワークや他人の意見を尊重することが少ないという特徴があります。
現実の組織では、多様な意見を取り入れ、共感や理解を基に動くことが求められます。
そのため、彼のスタイルはチーム内の協調やモチベーションを損なうことがあります。
実際に、石丸氏が市長を務めた安芸高田市では、周囲の反対を受けて議案が否決されることも多々ありました。
2022年の市議会では、彼の提案した公共事業計画が多数決で否決されるなど、議案を通すためにはもっと違うやり方もあったのではないかという声も理解できます。
それでも、「半沢直樹」のような存在は、今、この時期において必要だと筆者は考えます。
組織の不正や腐敗に毅然と立ち向かう姿勢は、組織内の公正さや透明性を高めることにつながります。
また、周囲から「無謀だ」「どうせ言っても無駄」「やめておけ」と言われる困難な状況にも果敢に挑戦することで、必要な変化を引き起こすきっかけとなります。
特に現代は「古いしきたり」に固執することなく、革新的なアプローチが求められています。
彼のような強いリーダーシップが新しい方向性を示すことができます。
半沢直樹のカリスマ的なリーダーシップスタイルは、周囲を鼓舞し、高い目標に向かって他者を導く力を持っています。
現実社会でも、このような影響力を持つリーダーがチームや組織を危機から救い、目標達成に向けて動機づけることがしばしば求められます。
これら半沢直樹の特徴は、石丸氏にも当てはまる部分が多いと感じます。
都知事選に当選するかどうかは別としても、画面越しに見る彼の姿に勇気をもらい、鼓舞される人は筆者だけではないはずです。