
先日、休日の昼下がり、ポカポカ陽気の中、自転車でホームセンターへの買い物が一転、思わぬアドベンチャーに変わりました。
鼻歌を歌いながらリラックスしていたその時、突如「ガァ!ガァ!」という異常な声で二羽のカラスが飛び立ちました。
ただ飛び立っただけではなく、これらのカラスは低く、力強い「ガァ、ガァ」という声を出しながら、自転車を漕ぐ私をしつこく追いかけてきました。
普段聞く高い声とは異なり、その声は明らかに警告でした。
リラックスモードから一転、急激に心拍数が上がり、恐怖が全身を駆け巡りました。
いつ嘴(くちばし)で突かれ、鋭い爪で引っかかれるか分からないという不安で、ホームセンターの駐輪場に到着するまで、私は首を低く保ちながら必死でペダルを踏み続けました。
ホームセンターに安全に到着して一息ついたものの、帰り道、30分以上が経過していたにも関わらず、再びそのカラスたちが現れました。
多くの人々が行き交う中、彼らはどこからともなく現れ、「ガァ、ガァ」という声で再び追いかけてきました。
筆者はまたしてもフルスロットルでペダルを踏み、約1km後、カラスたちはようやく引き返していきました。
家に着いて、その経験があまりにも不可思議で、インターネットでカラスの生態について調べました。
カラスの知能は非常に高く、彼らは猫よりも賢く、若いチンパンジーやオランウータンと同等だとされています。
また、繁殖期には特に敏感で、自分の子供を守るためには何者にも立ち向かうことがわかりました。
私が不意に巣の近くを通りかかったため、彼らは「我が子を襲う敵」と認識したのでしょう。
カラスの「絆」と「チームワーク」は、彼らが天敵のいない生態系で生き抜く秘訣かもしれません。
この出来事は、私たち人間がどれだけ自然との接点を失っているかを痛感させるものでした。
カラスから学べることは多く、時には彼らの方が私たち人間よりも賢いのかもしれません。
この一件は、ただの一日ではなく、私たち人間にとっても大切な教訓が込められていることを、筆者は深く感じています。