栄木の”ひとり言”

【第142号】オムカレー事件の教訓

IK!IK!北海道オフィス探しの旅。
夢を膨らませ、いざ富良野へ。

富良野に行ったら、必ず立ち寄るカレー屋があります。
その名は、「唯我独尊」(←決して筆者のことではありません…)

あえて朝食を抜き、11時の開店に合わせて向かいました。
筆者が着いた時はすでに行列。

開店と同時に通されたのは、店内が満席につき、屋外のテラス席。

「まぁ今日は過ごしやすいし、ちょうどいいか」

12時に不動産会社の方と待ち合わせのため、即注文。

「オム牛タンソーセージカレー、ルー多めで」

待つこと20分、やっとお出ましオムカレー。(写真)

気分は、もはや「孤独のグルメ」の五郎さん。

「オムレツ、ソーセージ、牛タン…さ〜て、何からいただこうかな」

一口、食そうとした時、遠くから「ぶーん」という音が…。

そう、なんと「ハチ?」がカレーのもとにやってきたのです。

「マジか~!!!」

蛇よりも、ゴキブリよりも、ムカデより、
地球上の生命体で最も苦手な生き物、それはハチ?。

そのハチがピタッと、オムレツの上に止まりました。
そして、オムレツの上をなめ回すかのように歩き回っています…。
しかし、周囲にお客さんがいるため、大声を出すわけにもいきません…。
かといって、追い払うと、怒ってなんだか刺されそう…。

無言で席を立って後ずさり。
店員を呼んで、黙って”ちょいちょい”と指をさしました。

店員が追い払っては来て、追い払って来て、その繰り返し。
ハチが歩いたカレーを食すのも気が引ける…、
とはいえ、12時の待ち合わせもあり「交換してください」と言うわけにはいかず…。

12時に間に合わせるために、いかにハチが飛んで来る前にかきこむか…。
せっかく楽しみにしていたカレーも、美味しさを感じることができませんでした。

その後も、まさに「泣きっ面に蜂」
「ここにしようかなぁ」と思っていた土地が、期待はずれ。
次に紹介された物件は、廃墟と化した空き家…。

楽しみにしていた1日が、まさかのガッカリした1日に…。
この落差は相当なものでした。

今回の一連の件で得た教訓、
それは一言でいえば「期待は病のもと」です。

「期待することがいけない」というのではありません。
「期待には、副作用が伴う」といったものです。

身近な例でいえば、
「天気予報を見る」→「良い天気を期待する」
「メールやSNS・ニュースを見る」→「いいね!や新着情報を期待する」
「他人に依頼する」→「他人に期待する」
などです。

期待通りにいかなかったとき、
私たちは、期待外れ(裏切り)の感覚から、落胆・怒り・失望・憎しみなどの負の感情を抱きます。
そして、これらの感情が、自らの意欲を削ぎます。

とはいえ、「何にも期待しない」というのはあまり現実的ではありません。

ですので、もし「期待」を抱くとしたら、
「今日一日、自分の行動だけに期待する」
くらいがベストなのかもしれません。

今日一日、自分の行動だけに期待することが、
「達成感・充実感・自己肯定感」などのポジティブ感情を生み出すもとになると感じます。