
3年後の2026年までに、「IK!IK!北海道オフィス」の開設を目指している筆者。
共に働く仲間の「憩いの場」となること、また、お客様に滞在型のワークショップを行い、心身ともにリフレッシュしてもらうことをイメージしています。
「みんながまた来たくなる場所」
それが北海道オフィス構想です。
立地の条件は、広く田園風景が広がり、遠くには山を臨み、満天の星空が眺められるような喧騒を離れた場所です。
そういうわけで、ここ近年、毎年北海道を訪れては「いい物件はないかな~」と探し回っています。
ただ、「ここいいな!」と思った場所は当然ながら誰かが住んでいます。
地元の不動産会社にも訪ね、物件を紹介してもらうこともありました。
しかし、紹介されるものはどれもフィーリングに合いませんでした…。
そんな中、先日、家族旅行で富良野のコテージに泊まりました。
2021年に建てられた築浅物件。風光明媚で、立地、建物とも新オフィスのイメージに近いものでした。
「こんなところにオフィス作れたらいいな~」と憧れを抱きました。
その日の夜、オーナーさんが挨拶に来られたので、どうやってこの物件を見つけたのか尋ねてみました。
すると、シンプルにひと言。
「ピンポンです。」
「???」
筆者は思わず、聞き返しました。
オーナー曰く、気に入ったエリアを徘徊し、気に入った物件(空き家らしきもの)があったらその近くに住んでいる方を訪問し、その空き家の所有者を尋ねる…といったものです。
話のネタに、「地元の菓子折り」を持っていくのもポイントだそうです。
郊外の物件は、市街地から距離が離れているため、不動産会社はそこまで力を入れていないとのこと。
なので、ネットにもあまり情報は上がってこないそうです。それに仲介手数料も割高だとか。
一軒一軒、「ピンポン」するのは根気が入りますが、お気に入りの物件に当たる確率や購入価格を考えれば「十分お釣りが来る」そうです。
オーナーの一連の話を聞いて、筆者はあることに気づきました。
それは、何でもネットで情報が手に入ると言われる時代において、
「一次情報を持っている人は強い」ということです。
(「一次情報」とは、自分で見聞きし体験して得られた情報のことで、マスコミやネットなど情報は「二次情報」にあたります。)
二次情報は短時間で効率的に手に入れられる一方で、
一次情報を得るには、手足を動かし、労力も必要となります。
ですが、二次情報は「知識」にとどまる一方で、
一次情報は蓄えれば蓄えるほど、その人の「知恵」や「オリジナリティ」につながっていきます。
一昔前に比べると、私たちは簡単に、的確に、瞬時に「二次情報」を得られるようになりました。(Chat GPTなどはそのいい例です。)
ただ、その弊害もあります。
それは、日常生活において「一次情報」を得る機会が不足していくことです。
そうなると、「二次情報」に頼って行動を選択せざるを得なくなります。
かといって、二次情報を否定しているわけではありません。
二次情報をうまく活用しつつも、二次情報だけに頼らずに、「現地現物」の感覚を大事にし「一次情報」を取りに行ける人が、現代社会をうまく乗り切れるではないか…と今回のオーナーの話を聞いて感じました。
筆者も、理想の北海道オフィスを目指して、妥協せず「ピンポン」をしたいと思った次第です。
(決して、「ピンポンダッシュ」はしません…)