栄木の”ひとり言”

【第107号】駒沢大学陸上競技部大八木監督・帝京大学ラグビー部岩出前監督に見た「結果を出す組織」に欠かせないこと

年末年始の学生スポーツで、筆者が特に興味を持って観戦していたのが、箱根駅伝と大学ラグビーでした。

ご存知の通り、箱根駅伝は駒沢大学、大学ラグビーは帝京大学の優勝で幕を閉じました。
筆者自身、別の大学で箱根駅伝・大学ラグビーに関わっていたことがあり、悔しい気持ちも正直ありますが、ここは勝者を称えたいと思います。

勝因には様々な理由がありますが、大八木監督・岩出前監督の考え方のある共通点があったので紹介したいと思います。

結論から申し上げると「指導の失敗を自ら認め、自己修正を図ったこと」にあります。

これは簡単なようで難しいことであります。

たとえば、学生が悪いことをすれば「学生が悪い」ということにもなりますし、特に過去に結果を出してきた指導者ほど、自分の指導法に自信があるゆえに、結果が出ないときは「学生に問題がある。」ともなりがちです。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、帝京大学ラグビー部は前人未踏の大学選手権9連覇を成し遂げた後に、3年間優勝から遠ざかっています。
また、駒沢大学は箱根駅伝で4連覇を重ねる偉業を成し遂げた後、1回の優勝を挟んで、13年間優勝から遠ざかっています。

どうやって、両監督はチームを立て直していったのでしょうか。

岩出前監督は雑誌(致知2023年1月号)の取材でこう答えています。

同じく雑誌致知(2021年5月号)で大八木監督はインタビューでこう答えています。

ー どうやって立て直したのか?

両方のコメントは、「時代は変われど、業種業態異なれど、本質は変わらない普遍の真理」を説いているように感じました。