楽しみにしていたイベントに出かけると、まだ始まったばかりなのに、頭の片隅で「そろそろ終わる頃だな」と考えてしまうことはありませんか?
実は私自身、未来志向が上位資質。おかげで、「まだ始まってもいないのに、もう終わった後の話をしている」と言われることがよくあります(笑)。
今回のテーマは、戦略的思考力の領域にある「未来志向(Futuristic)」。”まだ見ぬ未来”にワクワクし、そこから逆算して”今”を考える資質です。
■「未来志向」って、どんな資質?
一言でいうと、「今より、まだ来ぬ未来の方がリアル」。
新しいプロジェクトが始まると、「これが軌道に乗ったら、その先はどうなる?」と3手も4手も先を想像する。「今のままでいいのか」より「この先どうなりたいか」で物事を考える。目の前の作業より、その先にある景色の方が、燃料になる資質です。
■私の”未来志向あるある”
未来志向が高い人に「一番先まで考えたことは?」と聞くと、面白い答えが返ってきます。私がこれまで聞いた中で一番先だったのは、「死後の世界」を考えている人でした。ちなみに私自身も、その”どこまで先を考えるか”ランキングでいうとトップ10に入るくらい、先読みが癖になっている方だと思います。
その”先読み癖”は、実は日常のちょっとしたところにも出ます。例えば遠足。まだ出発したばかりなのに、頭のどこかで「あと○時間で終わるな」「解散した後、何しようかな」と、終わった後の景色を思い浮かべてしまう。楽しんでいないわけではないのですが、”今この瞬間”より”その先”に意識が向いてしまって、気づくとちょっと冷めた目で見ている自分がいる。これ、未来志向あるあるだと思っています。
■未来志向の強みと盲点
強みは、誰も見ていない”この先”を先取りして、周囲を導けること。「その発想はなかった」と言われるビジョンを描けるのは、未来志向ならではの力です。
一方の盲点は、今をおろそかにしがちなこと。目の前の人や作業より”その先”に気持ちが向いてしまうと、周囲には「今に集中していない」「冷めている」と映ることがあります。楽しい場でも、頭の中はもう次のフェーズにいる。それが本人には自然でも、隣にいる人には少し寂しく感じられることもあるようです。
■「死を考える」のは特別なことじゃなくなってきた
未来志向の人が”死後の世界”まで考えると聞くと、ちょっと極端に思われるかもしれません。でも実は今、社会全体で”先の先”を考える動きが広がっています。
葬儀社が行ったアンケートでは、20代の4人に1人がすでに「終活」を始めているという結果も出ています。お酒を飲みながら死について語り合う「終活スナック」、1,100円で体験できる「入棺体験」、さらには生前の映像・音声をAIに学習させて死後も”対話”できるAI故人サービスまで登場していて、「終活」自体が”暗いもの”から”前向きな人生設計”へと姿を変えつつあります。
かつては”縁起でもない”とされてきた「先の先を考えること」が、今は”前向きな人生設計”として受け入れられつつある。未来志向の人が持つ”どこまでも先を見る力”は、実はこれからの時代にすごくフィットしている資質なのかもしれません。
■未来志向をどう活かす?
【未来志向が高い本人へ】
・ “今”に意識を戻す小さな合図を自分で作る。「今日この瞬間、何が起きているか」を言葉にしてみると、目の前の景色がちゃんと見えてきます。
・ 描いたビジョンは、”まだ見えていない人”にとってはただの空想に聞こえることも。「なぜそう思うのか」の道筋も一緒に伝える。
【未来志向が高い人と働く方へ】
・ “気が早い””冷めている”に見えても、悪気があるわけではない。その人には、もうその先の景色が見えているだけ。
・ 「その未来、具体的にどんな景色?」と聞いてみると、思わぬヒントが出てくることがあります。
■おわりに
今をどう生きるか、より、この先どこに向かうか。
その視点を持つ人がいるからこそ、チームや組織は迷わず前に進める。未来志向は、”気が早い人”ではなく、”誰よりも先に景色を見ている人”なのです。
「強みを知れば、自分のキャリアはもっと面白くなる。」
