人と組織の”葛藤”物語

【第14回】SF 親密性:「いつもの感じね」で通じる

新しい年に、深い関係を選ぶということ

年が変わると、少し空気が変わります。仕事も人間関係も、どこかリセットされたような感覚。
そんなタイミングだからこそ、あらためて思うことがあります。

浅い関係だと、どこか物足りない。深く話せると、不思議と充実感が残る。
私はたぶん、そういうタイプです。人と話すこと自体は好きです。でも、表面的な会話で終わる関係には、あまり満足できません。「この人だ」と感じた相手とは、もう一段深く話して、相互理解を深めていきたい。この感覚が、私のトップ10にある「親密性」なんだと思います。

選んだ相手と、時間をかけて信頼を育てる力

たとえば美容院の話。長く担当してもらっていた美容師さんが独立したとき、私は迷わず、その人の新しいお店に切り替えました。立地や価格より、その人との関係を選びたかったからです。

細かく説明しなくても、「いつもの感じで」でちゃんと伝わる。近況を話しても、余計な深掘りはせず、ちゃんと受け取ってくれる。髪を切り終わるころには、「あ、今年もここからいけそうだな」と、気持ちまで整っている。私にとって大事なのは、関係があるからこその、心地よさなのだと思います。親密性は、関係を急がず、大切に育てていく資質です。

親密性のポイント

・信頼を土台に、頼り・頼られる関係をつくれる
・本音が出る空気を、自然につくれる
・言葉を尽くさなくても通じ合える関係を育てられる

親密性の盲点

・関係を大事にしすぎて、踏み込みが遅れる
・わかり合えている前提で話してしまうことがある

新しい年に、どんな成果を出すかも大事ですが、誰と、どんな関係で進んでいくかも、同じくらい大事。
浅いと物足りない。深いと、充実する。
今年も、そんな関係を大切にしていきたいと思います。