■そのまま再現しない、という才能
みなさん視聴されましたか?「不適切にもほどがある!」です。
昭和のおじさんが令和に放り込まれる。
発言は今の基準だと、だいたいアウト。
でも、このドラマは「昭和は良かった」とも「令和が正しい」とも言い切りません。
やっているのは、違和感をそのまま差し出すこと。
昭和の言葉を令和の空気に置き、令和の常識を昭和の視点で見返す。
過去を否定せず、でもそのまま再現もしない。この距離感が、とても印象に残りました。
これを見ていて思ったんです。これは、アレンジの仕事だなと。
アレンジの資質とは、既にあるものを、そのまま使わず、場や相手に合う形に組み替える力。
ゼロから作りたいわけではない。でも、「このまま出すのは違う」と感じてしまう。
理論や制度、方針に敬意はある。だからこそ、今に合う形に直したくなる。
■アレンジのポイント
アレンジの資質が活きると、こんな力になります。
・既存の良いものを、現場で“使える形”にできる
・相手や状況に合わせて、伝え方を微調整できる
・正解を押し付けず、納得感のある形に整えられる
制度やフレームワークを忠実に守るより、
ちゃんと機能する形に整える人。
それが、アレンジの資質を持つ人です。
■アレンジの盲点
一方で、気をつけたい点もあります。
・直し続けてしまって、完成しない
・周囲からは「結局、何が言いたいの?」と見える
・良くしようとするほど、こだわりが前に出る
だから大事なのは、
何のためにアレンジするのかを決めておくこと。
全部を変えない。
一度、60点で出してみる。
引き際を決めた瞬間に、価値が立ち上がります。
最近のリメイク作品が教えてくれるのは、新しいものを作ることより、
既にあるものを今に合う形に直せる人が必要だということ。
キャリアも同じです。正解をなぞるより、自分に合う形に意味づけしながら進んでいく。
アレンジの資質は、そんなキャリアに向いています。
そのまま出したら“不適切”。でも、整えたら“問い”になる。
強みを知れば、真似しなくてよくなる。自分なりに使っていいと思えるようになる。
「強みを知れば、自分のキャリアはもっと面白くなる。」
