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社長コラム

IK!IK!通信

更新日 2025.06.15

【第232号】出番がない。それでも自分を信じられるか?──1on1で支援するアスリートの姿から

あるプロアスリートを1on1コーチングで支援しています。
日々努力を怠らず練習を重ねているにもかかわらず、監督の方針で若手が優先され、なかなか出番が回ってきません。

もし、あなたがこの選手の立場だったら、どんな気持ちになるでしょう?

・なぜ自分は使われないのかと、不満と悔しさが込み上げる
・このまま埋もれて終わってしまうのでは、と不安になる

こうした気持ちは、決して特別ではありません。
私たちの働く日常にも、似たようなことが起きています。

・結果を出しているのに評価されない
・自分より成果が見えにくい人が先に昇進していく
・もしかして、もう自分はいらないのかも…と感じる

そこには、自分では変えられない“外的な力”が影響しています。
だからこそ問われるのは——「今、自分はどうあるか?」です。

たとえば、冒頭のアスリートなら、
・出番がなくても、自分にできることを続けられるか
・不安や怒りと向き合いながら、気持ちを立て直せるか
・必要なときに、声を上げる勇気を持てるか

「あり方」とは、ただ黙って耐えることではありません。
ときに「もう無理かもしれない」と立ち止まること。
理不尽さに声を上げることも、健全な選択の一つです。

努力がすべて報われるとは限りません。
ですが、「自分で選び、自分でやり抜いた経験」は、誰にも奪えません。

それはやがて、
・新しい環境での力となり
・比べない強さに変わり
・誰かの悩みに寄り添える、自分になります

人生は、思い通りにいかないことの連続です。
・不当な評価
・理不尽なトラブル
・思いもよらぬ病気や誤解

それでも、「これは本当に受け入れるべき現実なのか?」と立ち止まり、
もう一度、「自分はどうありたいか?」と問い直す。

それが、人生の主導権を自分に取り戻す第一歩です。

“相対の世界”(他者との比較)に生きながら、
“絶対の世界”(自分との対話)も大切にする。
このバランスが、人のあり方を深めてくれます。

もし今、報われない現実に立ち尽くしている方がいるなら——
どうか、自分に問いかけてみてください。

「この状況の中で、自分はどうあるか?」

その問いが、ただ耐えるだけの毎日を、
新たな自分に出会う時間へと変えてくれるかもしれません。

冒頭のプロアスリートの話に戻ると、結果はコントロールできません。
ですが、この中でも心理的葛藤を乗り越えて、黙々と“やるべきこと”に向き合い続ける姿に、
結果以上の“人としての成熟”を感じずにはいられません。
どんな状況でも、自分を見失わずにいる——その姿こそ、多くの人に届いてほしい“あり方”です。

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